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◆久々に新しい絵本を読みました〜祝!復刊『へんなどうつぶ』

 
『へんなどうつぶ』ワンダ・ガーグ 作

久々に新しい絵本を買ってみました! ブログの更新も久しぶり…
このブログを始めたときに、小学校低学年だった息子も、
今ではもう小学6年生になってしまいました@@;

さてこの絵本、通販で注文して買ってみたのですが、
なんと、以前違う出版社から出ていたときより、
判が大きくなっていて、表紙の絵の色もかなり違っています。
(A6からB5くらいの変化でしょうか)

アマゾンの洋書で検索してみると→THE FUNNY THING
どうやら、今回復刊されたもののほうが、
サイトを見る限りでは、オリジナルの絵本に近いようです。
実物を手にとって比較してみなければ、
本当のところは言い切れないのですが…。

お話は、人間の子どもの人形が大好物の「へんな どうつぶ」が、
(「どうぶつ」ではなく「どうつぶ」です。このへんも変ですね^^;)
生き物が大好きでたくさんのどうぶつに毎日手作りの食べ物を
あげている心やさしい「ボボじいさん」のおかげで改心(?)する
という、変な(!)お話です。

どうつぶが、「とても うまいぞ──にんぎょうは」
とたのしそうにわらいながらいうなんて、
想像しただけで、なんとも「へんな」お話です。

そして、そんなどうつぶを、おじいさんはまず、
「あんたの しっぽは みごとだねえ!」
「いちばん すばらしいのは、せなかに ならぶ あおい
 とげとげだねえ」などと、ほめちぎっていい気にさせます。

そして「じゃむ・じる」という名の、
おじいさん特製の手作りケーキを食べると、
とげとげがもっときれいになる、とその気にさせて、
まんまとどうつぶに、人形を食べることを忘れさせるのです。

心やさしいボボじいさんと、文字通り「へんな どうつぶ」の、
ゆかいなやりとりとその表情が、
理屈抜きにおかしいお話です。

こんな、一見教訓話のようで、教訓話ではなく、
ただ単におかしいお話が、子どもたちは大好きです^^
久々に息子に読んでみたら、

「どうつぶの顔が、お母さんにそっくり!」

と言われてしまいました><;
さて、どんな顔なのか?! …ぜひ絵本を手にとってご確認ください^^



JUGEMテーマ:読書
| 絵本 | 09:56 | comments(31) | - |
クリスマスの本★『クリスマス人形のねがい』
★今年もまたクリスマスの季節がやってきました♪
 街のあちこちにクリスマスツリーが点灯し、
 お店にはクリスマスソングが流れ、
 毎日少しずつクリスマス気分が増してきます!

 中でも活気があるのはおもちゃやさんの店頭ですね(^^)
 ショウウインドウにはオススメのおもちゃが美しく飾られ、
 店内には新しいおもちゃがたくさん並びます。
 そして、それを買い求める人であふれて…。
 
 大人にとってはたいへんな時期(いろいろな意味で)ですが、
 子どもたちにとっては、一年でいちばん楽しい季節かもしれませんね。
 そしてそれは、もしかしたら、子どもたちのために買われていく
 おもちゃにとっても同じなのかもしれません。

 このお話は、そんなクリスマスを前にしたおもちゃ──
 お人形と1人の女の子の物語です。
 
 
クリスマス人形のねがい (大型絵本)
クリスマス人形のねがい (大型絵本)
バーバラ クーニー,ルーマー ゴッデン
JUGEMテーマ:読書

身寄りがなく施設で暮らす小さな女の子アイビーは、
クリスマスに帰る家もありません。
でもアイビーは誰よりも強く、クリスマスをいっしょにお祝いする
あたたかい家、あたたかい家族が欲しいと願います。
 
アイビーは、そんな自分の中の強い願いに導かれるように、
汽車に乗って別の施設に行く途中、
偶然降りた街で、自分を待ってくれているはずの家を探すのです。
そして最後に、さまざまな偶然がかさなって、
アイビーはついに自分の居場所──あたたかい家、あたたかい家族
を見つけるのです。

そして一方で、アイビーが汽車から偶然降りた街のおもちゃやさんで、
ホリーという名前のクリスマスのお人形が、
もらってくれる子どもを心から待ちならが、
ウインドウの中に立っていました。

ホリーはクリスマス用に特別に作られたお人形なので、
クリスマスに買ってもらわないと「おくら」になってしまいます。
しかし、もうダメだ…とあきらめかけたときにホリーと出会い、
そして思わぬ形で再会することになるのです。

二人は心の中で、強く「ねがいごと」を想います。
そしてその願いは、ついに叶えられるのです。

大人の目から見たら、都合のよい偶然、
と片付けられるお話のようにも思えます。
しかし、クリスマスの日には、小さな偶然さえも、
何かから、誰かから祝福されて、奇跡にかわるのかもしれません。

「ねがいごとには強い力がひめられています」
と、このお話は語っています。
大人はつい現実を見て諦めてしまいがちですが、
自分の心にあるほんとうの「ねがいごと」を
このお話に出てくる人々のように、大切にしていればきっと叶う──
そんな気持ちにさせてくれるお話です。

でも願うことそのものが、
すでに夢を手にしている、ということなのかもしれませんね。

| 絵本 | 15:48 | comments(0) | - |
秋の絵本★『月おとこ』
★月にはウサギが住んでいて、まん丸お月さまの日には、
 ぺったんぺったん、おもちをついているんだよ──
 小さいころ月を見ながら、こんなふうに聞かされたのをおぼえています。

 たしかに、あんなにきれいな月なのだから、
 誰かが幸せに暮らしているような気がします。
 でもまさか、こんな「月おとこ」が住んでいるなんて、
 思ってもみませんでした!
 でもこの「月おとこ」、なんだかつまらなさそうな様子です…。



月おとこ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
トミー・ウンゲラー

お月さまにのんびりすわって住んでいる月おとこ。
毎晩、地球を見下ろしては、楽しくおどっている人たちを眺めて、
うらやましくてたまらない、一度でいいから仲間になりたいな、
と思っていました。

そこへ流れ星がビューンとやってきて、
月おとこはそのしっぽにつかまり、望みどおり地球に到着!
さあ、楽しいダンス!と思ったのに、
インベーダーと間違えられてつかまってしまって…。
かわいそうな月おとこ。
はたして、願いがかなって楽しい時間をすごせるのでしょうか。

このお話は、好奇心でいっぱいの月おとこが地球にやってきて、
びっくりしたり、楽しかったりして、
そしてまた月へと帰り、のんびりと暮らす、
という面白くもシンプルなお話なので、
素直に面白がり、そして安心して親子で楽しめるお話ではないでしょうか。
ナンセンス・ファンタジー(私が勝手にそう呼んでいます^^)、
好きです!

ウンゲラーの絵も、ユーモアにあふれた色とりどりの楽しい絵柄です。
そして、はるかな月でのんびり暮らす月おとこ、
今ごろどうしているのかな、などと思いながらスッと眠りにつけそうです(^^)

でも、大人の私はつい、
「今の地球に、月おとこは来てくれるのかな?」
と思ってしまいます。
恐くて、悲しくて、来てくれないかも知れませんね…。

でも、もし月おとこが来てくれたときのために、
平和で仲良く、すべてを大切に、暮らしていきたいと思いました。
| 絵本 | 07:55 | comments(0) | - |
冒険・遠くに行くお話★『チムとゆうかんなせんちょうさん』
★みなさんは、海は好きですか?
 私は海の近くで育ったので、海岸で過ごしたり、
 海水浴をしたり、そして何もしなくても、
 海を眺めているのが大好きです。
 
 このお話に出てくるチムも、
 海岸の家に住む、海の大好きな男の子です。
 そんなチムの波乱万丈の海の大冒険のお話です。


チムとゆうかんなせんちょうさん―チムシリーズ〈1〉
チムとゆうかんなせんちょうさん―チムシリーズ〈1〉
エドワード アーディゾーニ
 
チムはまだ小さな男の子なのですが、海が大好きなあまり、
すぐにでも船乗りになって、海に出たくてたまりません。
でも、お父さんもお母さんも、まだ小さすぎるので、大人になってからね、
と笑ってとりあってくれません。

でも、チムは本気だったのですね!
ある日、ふとしたきったけで、ほんものの大きな船にだまって乗り込んで、
かくれたまま、いっしょに航海に出てしまうのです。

さあ、チムの冒険の始まりです!
船長さんに見つかったチムは、とても怒られます。
でも、船員さんたちにまじっていっしょうけんめいチムは働きました。
みんなと仲良くなり、船の仲間として認められたチム。
ところが、突然嵐がおこって、船は難破の危機に…。

このお話は、本物の冒険のお話です。
実話、ということではなく、人が本当に起こりうる困難に直面するという意味で、
これは、ほんとうの冒険なのです。
それは、こんなこと実際に体験したら、大人でも耐えられないかも、
というほどの、生死にかかわる厳しい世界です。

子どもだからといって、特別に守られたり、
甘やかされたりしない世界に、チムは自ら足を踏み入れました。
そして、それをなんとかくぐりぬけたチムは、
一挙に大人──自立的世界へと旅立ったのですね。

自分で選んだ、自らが輝き調和できる世界。
厳しいけれど、それを乗り越えてなお、そこにとどまることのできる世界。
そんな世界に生きることは、実際は、冒険やロマンという華やかなものではなく、
とても現実的な日常の世界なのかもしれません。

自分があこがれた海の世界、それがこんなに厳しい世界だと身をもって知っても、
そこへ帰って行くというチム。
彼のもつ勇気の源は一体どこにあるのでしょうか。

きっとチムは「ほんとうのもの」をよく知っていたのですね。
そして、自分の体験を通して、さらにその「ほんもの」さを強く知ったのです。
身体と心のすべてでそれを感じることによって。

チムみたいに勇気全開で生きる自信はないけれど、
「ほんもの」に少しでも近づきたい、とこのお話を読んで思いました。
おびえつつ、少しずつ…。


| 絵本 | 08:40 | comments(0) | - |
夏の絵本★『おじさんのかさ』
★毎日、雨、雨、雨…梅雨の最後のこの時期は、
 かさとのおつきあいが一番多くなる季節ですね(^^)
 普通に歩いているときは気づかないのですが、
 ちょっと高いビルなどに上る機会があって、
 窓から通りを見下ろすと、そこには色とりどりのかさの花!
 それは暗い雨の一日を、ぱっと明るくしてくれるよう。
 このお話もそんな、ほっこりあたたかい、かさのお話です。


おじさんのかさ
22/ref=nosim" target="_blank">おじさんのかさ
佐野 洋子

とてもりっぱなかさをもっているおじさんがいました。
それは「くろくて ほそくて、ぴかぴかひかった つえのようでした」。
でも、このおじさん、雨がふってもその素敵なかさをささないのです!

少しくらいの雨のときは、ぬれて帰り、
急ぐときは、しっかりかさを抱いて走り、
それでも雨がやまないときは、なんと、他の人のかさに入れてもらうのです!
それほど、おじさんにとってかさは「だいじなかさ」だったのですね。

でもある日の公園での出来事が、おじさんを少しずつ変えていきます。
雨がふり出しても、かさをぬらすのがいやだったので、
おじさんは「いっしょに いれて」とたのんできた男の子を、
なんと、無視するのです! ここまでくると、もう「変人」ですね(^^;)

結局男の子は、通りかかった友だちの女の子のかさに入れてもらって帰るのです。
しかし、そのとき二人が歌っていた歌が、
おじさんの心に少し変化をもたらすのです。
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| 絵本 | 07:15 | comments(0) | - |
夏の絵本★『ゆかいなかえる』
★夏はかえるの季節!
 川の近くはもちろん、雨模様になると、姿は見えなくても、
 どこからともなく聞こえてくるのがかえるの声。
 苦手なのよね〜というお母さんも、よーくみると、ほら、
 なんだか面白い形と動き! 
 雨の日に見かけたら、子どもたちといっしょに、
 ゆかいな彼らの生活を、ちょっとだけのぞいてみませんか?!


ゆかいなかえる
ゆかいなかえる
ジュリエット・キープス,いしい ももこ

かえるは好きですか?
ときかれて、「好きです!」と答えるお母さんは…まずいませんよね(^^)
私も小学生のころ、友だちが学校に連れてきた食用ガエルに抱きつかれてからは、
それまで平気だった、小さなかえるさえ、恐くなってしまいました(><)

でも子どもたちは、昆虫や生き物に興味深々、大好きですね。
「今日は学校から何をもってかえるんだろう…」と、
毎日おびえているお母さんもおられることでしょう。

でも、この絵本なら大丈夫(笑)。
かえる嫌いのお母さんも、かえる大好きな子どもたちといっしょに、
かえるたちのゆかいな生活を楽しむことができるのです!

お話は、かえるたちが卵のときからはじまって、
おたまじゃくしからかえるに成長し、
水のなかで遊んだり、食事したり、
ときには天敵の生き物に食べられそうになったりする様子を描いています。

ただそれだけの内容なのですが、絵本のなかに出てくるかえるたち、
とってもいきいきと楽しそう。
おおげさにいえば、この世に生まれた嬉しさ、
生きていることを100%楽しんでいる、という感じなのです。

卵のときは兄弟たちのほとんどが魚に食べられ、
無事かえるになってからも、さぎやかめたちに食べられそうになったり、
決して楽しいことばかりではないのですが、
それでも、かえるたちは、今日もゆかいにすごすのです。

かえるの表情、特にその体の動きが、
とてもいきいきと動的に描かれていて、
小さな絵本なのに、生きていることの嬉しさがいっぱいつまった、
まるで子どもの感性そのままのような躍動感にあふれた作品です。

湿気で大人がぐったりする梅雨の時期に、
この本を子どもといっしょに開いてみると、
ゆかいなかえるたちから元気をもらえそうな気がします。
| 絵本 | 06:31 | comments(0) | - |
冒険・遠くに行くお話★『しずくのぼうけん』
★梅雨に入って雨模様の日が続くと、どこもかしこも水だらけ。
 屋根からポタポタ、窓ガラスをツツー、
 水たまりをビッチャンと踏みつけると、たくさんのしずくが道に飛び散ります。
 そんなとき、子どもたちに、
 「雨はどこからくるの?」「水はどこへいく?」と、
 聞かれたことはありませんか?
 もし聞かれたらぜひ、この絵本を開いてあげてください。
 たった一粒の小さな「しずく」といっしょに、大冒険が始まります!


しずくのぼうけん
しずくのぼうけん
マリア・テルリコフスカ,うちだ りさこ,ボフダン・ブテンコ

ある水曜日のこと──
裏庭で、村のおばさんのバケツから、
一粒の「しずく」が、ぴしゃんと飛び出して、
それから一人ぼっちで、長い旅にでかけることになりました。

ほこりで汚れたしずくが、また水のなかに帰ったり、
蒸発して空にもどり、そしてまた雨として地上に降り注いだり、
岩の割れ目に入って、そのまま氷になったり、
そしてまたとけて「しずく」に戻って、川をながれて……

こんなに空高く海深く移動し、形を変え、
姿を消しても、季節の巡りとともに、また「しずく」は
「しずく」の形になって戻ってくるのです。

大人が読むと、ははぁ、水の性質を子どもに分かりやすく描いた
絵本なのだな、で終わりなのかもしれません。
それはたしかにそうなのですが、
子どもたちにとっては、やはりこのしずくの冒険は、文字通り、大冒険なのです。
なにしろ、場所を移動するだけではなくて、
自分の体の形が変わったり、ときには消えてしまったり!するのですから。

少し大きい子は、この絵本に「ぼうけん」として描かれた、
そんな水の不思議さ面白さを、
「へー、水って、凍ったら岩もこわしちゃうんだ!」
と、自然の不思議さ、面白さとして感じる部分が大きくなるのかもしれません。

それでも、たった一滴の小さな水が、
「しずく」という擬人化されたお話の主人公になることで、
自然がこんなにも動的で力強く、また不思議で面白い存在なのだと、
単なる知識としてではなく、感動や驚きをもって実感されるのではないでしょうか。

びっくりしたり、いやな気持ちになったり、
何度も「しんじゃう」と絶体絶命になったり…。
それでもまた、季節が巡ってくると、
もう一度、冒険の旅にでかけようとする、
小さなしずくの、元気で楽しそうな笑顔は、
まだ見ぬ知らない世界にかけだして行こうとする、
子どもたちの姿そのものだと思えるのです。
| 絵本 | 06:08 | comments(0) | - |
冒険・遠くに行くお話★『とおいところへいきたいな』
★誰にでも「あ〜もうどこか遠くにいってしまいたい!」と思うことが
 ありますね(ないですか?)
 毎日を無邪気におくっているように見える子どもたちにだって、
 きっとそんな瞬間は日々あるのだと思います。
 モーリス・センダックのこの絵本のなかにも、
 そんな子どもと動物たちが登場します。
 さあ、みんなどこへ行くのでしょうか…?



とおいところへいきたいな
モーリス・センダック

マーチンの家にはあかちゃんが生まれ、
おかあさんはあかちゃんにかかりきりで、
マーチンの話を聞こうともしません。
そこでマーチンは、

「ぼくは でていく。ぼくが きくことに ちゃんと だれかが
 こたえてくれる、とおい ところへ いっちゃうから。」

と家を出てしまいます!
トランクに荷物をつめ、カウボーイの服を着て、ひげをつけた、
ほんとうの家出のいでたちです。

そしてマーチンは自分の話を聞いてもらえる、
「とおい ところ」をさがしに出かけます。
すると途中でいろいろな動物に出会います。
マーチンが、「とおい ところ」のありかをたずねると、
なんと、その動物たちも、自らの辛い境遇について語り出し、
いっしょに「とおい ところ」を探しに行く、というのです!

ウマが加わり、スズメが加わり、ネコがいっしょになって、
みんなで「とおい ところ」へ出発です。
ネコの提案で、一行は町のなかのとある一室に落ち着くのですが、
それぞれの「とおい ところ」の実現がぶつかりあってケンカになり、
とうとうみんなそれぞれ帰ってしまいます。

さもありなん、の展開なのですが、
このお話は単純なストーリーの展開のなかに、
なかなか深い子どもの心の広がりが語られているなーと思います。

動物たちが帰ったあと、一人ぼっちになったマーチンが、
おかあさんのいる自分の家に帰ろうと決めたとき、
それは単に、お母さんや自分の家が恋しい、ということではなく、
マーチンはほんとうに、今ある自分の場所から、
まだ見ぬ「とおい ところ」へと、遠い旅路を旅することによって、
一種の心のやすらぎを得て帰ってきたのだと思うのです。

今までの限定された状況から離れ、
未知のより大きな世界を想像力によって旅して帰ってきたとき、
今の自分を生きる心の余裕のようなものが、
彼のなかに生まれたのではないでしょうか。

大人になって、お金もあり、時間もあって、
物理的に自由にどこにでも行けるようになっても、
今ある限られた日常から、未知の世界へ旅立つ勇気が出るとはかぎりません。
そうすることが、心の広がり(そして人生の広がり)につながると分かっていても。

でも、マーチンのように、少し遠くへ行って、
たくさん想像力をはたらかせれば、今、息苦しく感じている小さな世界から、
少し落ち着いて息がつける場所──心の広がりを
持つことができるのかもしれません。

一人でいること、未知の世界を旅すること。
マーチンのように、私もちょっと旅してみたくなりました(^^)
| 絵本 | 06:22 | comments(0) | - |
冒険・遠くに行くお話★『うんがにおちたうし』
★冒険はいつもハラハラドキドキ、とは限りません!
 ちょっといつもと違った出来事が起きただけで、
 それはもう大冒険の始まりです。
 そう、そんな非日常の流れにのって、楽しむことができれば、
 違う世界を知ったり感じたりすることができるのですね!
 のんびりゆったり大冒険! そんな平和な冒険のお話です。

 
うんがにおちたうし
うんがにおちたうし
フィリス・クラシロフスキー,ピーター・スパイアー,みなみもと ちか

「ヘンドリカは ふしあわせな うしでした」とこのお話は始まるのですが、
絵本のなかに描かれる牧場は、とてものどかで美しく、
見ているだけで幸せになれそう、そんなオランダの田園風景です。

しかもヘンドリカは、毎日たくさん草を食べて、
「クリームみたいに こい ミルク」を出す「すてきな うし」でした。
牧場のホフストラおじさんにも大切にされ、
ヘンドリカも、おじさんをよろこばせようと、いっしょうけんめいたべました。

「でも たのしくは なかったのです」! なぜでしょう?
それは、ヘンドリカがずっと牧場から出ることなく、
同じ生活を続けたので、すっかり退屈してしまったからなのです。
町に出かける馬のピーターから、町や市場の様子を聞いて、
ヘンドリカはもう、町へ行きたくてたまりません!

「小ぶねに のって いちばに いきたいな」
そう思っていたヘンドリカ。チャンスは偶然やってきました。
ある日、運河に落ちてしまったヘンドリカは、流れてきた箱にのって、
どんどん流されていってしまいました!
さあ、ヘンドリカの大冒険の始まりです。
ヘンドリカは無事、町に行き着き、そして戻ってくることが
できるのでしょうか。

なに不自由ない、幸せな毎日をすごしていても、
ちょっと冒険したくなるヘンドリカの気持ち、
子どもたちより、大人のほうがよくわかるかもしれませんね(^^)

でも、偶然のチャンスをさっとつかんで、流れにのって楽しむことは、
子どもたちのほうが断然得意なことなのですね!
ちょっと危ないなー無理だなーと大人が思うことでも、
子どもはどんどんやって、乗り越えてしまうパワーをもっていますね。
そんな子どもたちの力を、とりあげてしまわないように、
ほんとうに危険なこと、限界をしっかり見極めつつ、
そっと見守れたら、と思います。

そして、大人ももっと冒険と挑戦を!
ヘンドリカみたいに、ちょこっと流れにのる感じ、大切にしたいですね(^^)
| 絵本 | 07:36 | comments(0) | - |
冒険・遠くに行くお話★『くんちゃんのだいりょこう』
★旅立つときはどんなふうにおとずれ、
 旅立つ気持ちはどんなときおこるのでしょうか。
 普段は日常の生活にしっかりとつながっていても、
 あるいは今あるその場所がどんなに親しく安心できる処であっても、
 ふっとどこか知らない大きな世界へ旅立ちたい、
 と思う瞬間がおとずれます。
 そんな心の一瞬をやさしく描いたお話です。


くんちゃんのだいりょこう
くんちゃんのだいりょこう
石井 桃子,ドロシー・マリノ

こぐまのくんちゃんが、おとうさん、おかあさんとお散歩をしていたとき、
鳥が、冬をこすために、暖かい南の国に旅たつところに出会いました。
くんちゃんは、鳥の話を聞いて、ぼくも行ってみたい!と言います。

おかあさんは、「でも、くまは ふゆは ねむるのです」と、
くんちゃんをさとすのですが、「いちどだけ いってみたい」と、
くんちゃんは言います。

するとおとうさんが、「やらせてみなさい」と言いました。
くんちゃんは、おとうさんに言われた、丘の上の松の木を帰り道の目印に、
さっそく出発です。でも…?
くんちゃんは、また丘をかけおりてきました。
おかあさんに、さようならのキスをしてこなかったことを
思い出したのです。

そしておかあさんにキスをして丘にのぼると、
鳥たちが遠くの空で点のように見えました。
「ぼく、そうがんきょうが いるな」と、
くんちゃんはまた丘をおりて家に戻ります。
そして双眼鏡をもって、おかあさんにキスしてまた出かけると、
こんどは、双眼鏡で見た湖でさかなつりをしようと、
つりざおを取りに戻って…。

こんなふうにくんちゃんは、丘にのぼって旅に出ようとするたびに、
旅に持っていくものを思いついて、何度も家に帰ってきて、
最後にはとうとう「ぼく、りょこうにでるまえに、すこし
ひるねしたほうが いいとおもうんだ」と眠ってしまいます。

このように、結局くんちゃんは旅立つことはなかったのですが、
まだ見たことのない南の国に、
くんちゃんの心は、たしかに旅立っていったのだと思うのです。

今見えるところから、さらに遠くを見たいと思い、
双眼鏡で見つけた、すてきな湖で魚釣りをすることを思いつき、
まだ見ぬ暖かい南の国の暑さを想像してみたり、
くんちゃんの心は今ある場所から未知の世界へ、
すでに十分遠くまで、旅立って行ったのではないでしょうか。

旅立つ心を大きくふくらませたくんちゃんを、
静かに見守って、冒険の旅に送り出し、
心ゆくまで(体が自然に休息のときを迎えるまで)、
未知の世界を旅させてあげている、
おとうさん、おかあさんの姿も素敵です。

眠りからさめて、また少し大きくなったくんちゃんは、
きっとまた少し遠くまで出かけて、
さらに広い世界を夢見るようになっているのでしょうね!

子どもたちが、少しずつ大きくなって、
自分の足と想像力で、未知の世界を心ゆくまで旅できるよう、
見守っていきたいと思える作品です。
| 絵本 | 15:11 | comments(0) | - |
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