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春の本★『マイケルとスーザンは一年生』
★こぐまの「くんちゃん」シリーズや、
 『ふわふわくんとアルフレッド』の作者、
 ドロシー・マリノのおはなし絵本です。

 町に住むマイケルと、農場に住むスーザンは、
 6歳の誕生日を迎えようとしています。
 それぞれのパーティの準備のために買い物に行ったお店で、
 二人は初めて出会いました。

 そして思いがけない偶然で、いっしょにバースディ・パーティを
 楽しくお祝いすることになるのです。
 やがてまもなく二人が一年生になる日がおとずれます。
 マイケルとスーザンは再び出会い、そして楽しい学校生活が始まります。
 

マイケルとスーザンは一年生
マイケルとスーザンは一年生
ドロシー マリノ

小学校へ入学することは、子どもたちにとって、
新しい出会いを心待ちにした、とても大きな楽しさなのだと思います。
それと同時に、まだ見ぬ世界への不安や心配も、
きっと心のどこかにそっと抱えているのでしょうね。

このお話は、そんな子どもたちのワクワク感とちょっぴりの不安感を、
子どもたちの日常生活の様々な出来事を通して、
あたたかい筆致で描いています。

特に大事件が起こるわけでもなく、
強いテーマ性をもったストーリーではないのですが、
だからこそ、この歳ごろの子どもたちの素の心が随所にうかがわれ、
読む側が共感でき、あたたかい気持ちになれるお話だと思います。

他の子ができることができずに不安に思ったり、
落し物をしたり、物をこわしてしまったり、
お友だちにいじわるをしたり、されたり…。

子どもたちの生活は、大人から見れば特別なことではなくても、
毎日いろいろな新しい出会いがあるのだな、と
このお話を読んであらためて思うのです。
そして喜んだり悲しんだりしながら、
子どもたちの関係のなかで成長していくのですね。

そしてこのお話には、そんな子どもたちを、
あたたかい気持ちで見守っている、やさしい大人の存在が、
常に太陽のように感じられるのです。

古き良き時代、と言ってしまえばそれまでですが、
毎日大人が思っている以上に、たくさんの気持ちを抱えている子どもたちのことを、
こんなふうに、ふわっと余裕をもって受け止められる大人でありたいものです。

言うまでもありませんが、
あのドロシー・マリノのやさしく柔らかい絵も、
変わらず私たちを迎えてくれます。

新入学を迎えたご家庭で、休日の夜などに、
ぜひゆったりと読んでいただきたいお話です。
| 子どもの本(外国のお話) | 06:43 | comments(0) | - |
冬のお話●『氷の花たば』
★これは『グレイ・ラビットのおはなし』で知られるアリソン・アトリーが
 1948年にイギリスで発表した短篇集、
 『John Barleycorn: Twelve Tales of Fairy and Magic』の中から
 翻訳された6篇の物語からなる作品集です。
 「Fairy and Magic」と題されているとおり、
 6篇の作品はどれも、自然の生み出す不思議な力と、
 そこに生きるものたちのもつ生命の力が出会い、
 そして奇跡を生み出す物語です。


氷の花たば
氷の花たば
アリソン アトリー, Alison Uttley, 石井 桃子, 中川 李枝子

 6つの物語の中でも特に表題作「氷の花たば」は、妖しい魅力に満ちた不思議なお話です。
吹雪の夜に道に迷った男が、霜の精に命を救われ、命を助けてくれたお礼をしたいと申し出ます。

 すると霜の精は、男の家の「炉端の石の上においてあるバスケットにはいっているものを、何であれ、わたしにくれ。」と言います。
男はたいしたものははいっていないと思い、あげますよ、と約束します。
ところが無事に家に帰って男がバスケットの中に見たものは、赤んぼうの娘、ローズでした。

 このように、この物語は、闇とあらしの冬の夜、不幸の香りが漂う約束で始まります。
そして、やがてローズは美しく成長し、迎えに来た霜の精と結婚し、父母の元を去って氷の世界へ行ってしまうのです。

 こう書くと悲しい物語のように思われるかもしれませんが、その結末を語る筆致には、物語の始まりで示されたような抗いがたい不幸な宿命感は感じられません。
物語の終わりは、父母が金持ちになったとか、霜の精と結婚してこの世の栄華を極めたとか、そんな昔話によくある大団円のハッピーエンドではなく、ただ、「ふたりは、そこにある霜の王の城で、永遠の命をもつふたりの者が望めるかぎりの、しあわせの日をすごしたのでした」とあるだけです。

 そう、ローズ自身がすでに「Fairy and Magic」の世界に生きるように運命付けられていたのです。
彼女は生まれながらにして冬と霜の世界を心から愛す娘であり、ごく自然に霜の王の妻となり、父母と別れ、霜の世界に行ってしまいます。
そして普通の嫁いだ娘と同じように、冬の夜、「かわいらしい白い幻のような小さな子どもたち」を連れてときどき里帰りして父母に会い、父母のほうは、「この人たちの思い出にひたって生きる」のです。

 この物語で描かれているのは、私たちが普通に考えるこの世の幸せ──お金や、社会的地位といったような──ではなく、自らの内なる摂理に従って生きる幸せです。
そしてそれは幸福というにはあまりに自然で静かな生なのです。


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| 子どもの本(外国のお話) | 11:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
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