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春の絵本★『三月ひなのつき』
★みなさんのところでは、桃の節句は3月3日にお祝いされますか?
 私の住んでいる地域(山陰です)では、旧暦の4月に、
 桃の節句のお祝いをします。
 女の子のおられるお家では、きれいなお雛様をかざって、
 これまでの成長を祝い、これからの健やかな未来を願うのですね。
 
 この『三月ひなのつき』にも、娘の成長を心から祈る、
 一人のお母さんの姿が描かれています。
 その心に秘めた願いが、お雛様をめぐる娘との葛藤のなかで
 静かに語られています。





三月ひなのつき
三月ひなのつき
石井 桃子, 朝倉 摂


 10歳になるよし子は、お母さんと二人暮らしです。
春のはじめのこの季節、学校からの帰り道に、デパートのショーウインドーのなかに、燦然と輝く「おひなさま」を、よし子は見つけます。
よし子は「私も自分のおひなさまがほしい」と思いました。

しかしそれが、かなえ難い望みであることを、彼女は知っています。
それはおととしの春、よし子のお父さんがなくなったという事情だけではありません。
お母さんが、よし子にふさわしいと思うおひなさまを、まだ見つけられない、というからなのでした…。
よし子のお母さんの「おひなさま」、それは彼女のためだけに、お祖母さんが特別に注文して下さった、木彫りのおひなさまでした。
お母さんは、そのおひなさまとともに、大きくなったのです。それはお母さんにとって、世界に一つだけの大切なおひなさまでした。
よし子がデパートで見つけてきたおひなさまを「安っぽい」と一蹴してしまうお母さんでした。

よし子のお母さんの「おひなさま」にこだわる気持ち──それは一見個人的なエゴのように見えるかもしれません。
親の好みを子どもに押し付けて…と。

でも、お母さんは戦争中に子ども時代を過ごし、彼女のお祖母さんから贈られた大切な「おひなさま」は、戦火とともに失われてしまったのです。
お母さんにとって、「おひなさま」は、単なるモノではなく、子ども時代に出会って、自分の中の<よいもの>を形作ってくれた、かけがえのない存在なのでした。

お母さんは、よし子に、自分の美意識や、「おひなさま」の思い出を押し付けたかったわけではありません。

「なにも、よし子が、日本一きれいな子てことじゃないのよ。よし子は、よし子だってことなの。わかる?」

「おかあさんが、おひなさまをだいじにした気持ち、おかあさんが、おひなさまを見て、いろいろ感じたこと、それが、みんな、きょう、おかあさんを助けてくれてると思うの」

お母さんが、よし子に託したかったものは、おひなさまそのものではなく、自分が出会ったものを大切に思う気持ち、そしてそれを通して感じる様々な想いを、心に美しくきざんで、自分らしく生きていってほしいと願う親心です。

私は、子どものものを選ぶとき、つい、すぐに大きくなるのだから、いつか、使わなくなるのだから、と本気で選んでこなかったように思います。

モノは所詮モノだから、モノの価値イコール価格、という感覚に、あまりにも慣れすぎてしまったようにも思います。

モノとの絆が薄れていくことと、親子の絆がほころびつつあることは、無関係ではない──毎日の生活での出会いを大切にしていきたい、この本を読んだあと、あらためて、強く、そう感じました。


| 子どもの本(日本のお話) | 14:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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