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夏の絵本★『たなばた』
★七夕の夜は一年にたった一度、
 おりひめとひこぼしがあまのがわで会うことのできる夜、
 と聞かされて、今年は会えたのだろうか、と空を見上げた思い出は、
 誰もがもっていることでしょう。
 しかし七夕の夜にはよく雨が降るように思えるのは気のせいでしょうか。
 まだ梅雨が明けるか明けないかという時期のせいもあるのですが、
 この本はその雨の由来が描かれた物語です。



たなばた
たなばた
君島 久子, 初山 滋

この『たなばた』に描かれた物語は、こうしてあらためて読んでみると、美しい伝説、というよりむしろ人間くさい現代的な話のように思えます。

まず、うしかいはおりひめの着物を盗んで天に戻れなくして、むりやり妻にしてしまう。
そして(当然)怒ったおうぼさま(天の女神さま)がおりひめを取り返します。
嘆き悲しんだうしかいは二人の子どもを連れておりひめの後をおいかけるのですが、あまのがわは、うしかいが追いつけないように、おうぼさまが空高く引き上げられてしまいました。

家に戻って泣いているうしかいに、うし(このうしは、うしかいにおりひめの着物を隠してしまえとすすめたうしなのです)は、自分が死んだあと皮をはいで着物をつくり、それを着れば天に上れる、と言って死にます。
うしかいは言われたとおりにうしの皮を着て、また子どもを連れて天に上ります。
するとまたしてもおうぼさまがあまのがわを氾濫させて渡れなくしてしまいます。
三人は泣き悲しみますが、やがて力をあわせてあまのがわの水に汲み尽くして渡れるようにしようと、朝も夜も水を汲み続けます。

かわいそうに思ったおうぼさまは、一年に一度だけ七月七日に、かささぎがかける橋を渡って、おりひめと会うことをお許しになりました。
七夕に雨が降るのはおりひめが流す涙なのです──ざっとこんなお話なのですが、こうしてあらすじをたどってみると、なんだか、美しい悲恋というより人間の業のすごさが描いてあるように思えます。

子どもを道連れに、おりひめを追って天に昇り、永久に天にとどまって、一年に一度だけの逢瀬を待つうしかいの姿は、おりひめのことが忘れられないにしても、あまりに純粋すぎて怖い、と私には思えるのですが…。
子どものころに聞いた七夕伝説では、七夕の夜に雨がふると、空が曇ってあまのがわがかきけされ、うしかいに会えなくておりひめが泣く、と聞いた記憶があります。

しかしこのお話を見るかぎり、それは逆で、おりひめが泣くから雨が降る、ということです。その涙が、うしかいや子どもたちに会えた嬉し涙なのか、また別れてしまわなければならない家族の運命を悲しんでの涙なのか、あるいは自分に執着するうしかいを憐れんでの涙なのか、お話にははっきりと書かれていません。

私自身のこのお話を読んだ率直な感想は、人が自らの業で作り出す宿命というものは、そんなに美しくも、幸せでもないのかもしれないな、というものです。

人間の手が届かないはるかかなたに美しく光るあまのがわは、やはり個人の欲望や意図を越えた存在だと思えるので、そんなあまのがわにこの物語は、あまり似つかわしくないように思えるのですが、いかがでしょうか…。
| 絵本 | 14:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
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